岡本行夫公式サイト

2020年2月16日

日産 ゴーン前会長を提訴

(2020年2月16日TBSテレビ「サンデーモーニング」より)

 ゴーンはレバノンで言いたい放題、日本の批判をしています。国際世論は彼の言うことを聞いてしまっている。日本政府はもっと彼に対して怒りを表明すべきだと思います。
彼の逃亡を助けたパイロットたちは、トルコ政府が既に逮捕しています。その他に、元グリーンベレーのアメリカ人たちが逃亡を手助けし、彼らの名前はわかっています。

 外務省の時に担当したことがありますが、日本とアメリカの間に「日米犯罪人引き渡し条約」があります。懲役一年以上の有罪刑になる人間の身柄を引き渡し請求できるものです。出国管理違反は懲役1年以下なので適用できませんが、犯人蔵匿罪、逃亡している人を手助ける、匿う罪の最高刑は懲役3年。だから、条約を発効できます。

 日本はアメリカに対して、日米犯罪人引き渡し条約を適用して、逃亡を手助けした人たちの身柄を請求すべきです。そうすると、国際世論は、「ゴーンは自分ばかり正義の士のようなことを言っているが、周りの人たちはみんな逮捕されてるじゃないか」と、彼のクレディビリティも落ちていくと思います。